500万乙女の心のバイブル、天空の城シンタ〜そして伝説へ〜【第9話、哀戦士】

【第9話、哀戦士】
「シンタム。。。アナタの本当の名前は。。。」
記憶の闇の中に消えて行くゴンタムの横顔にシンタムの瞳から一筋の涙が流れ落ちる。。。その刹那、シンタムはゆっくりと覚醒した。
そのシンタムのただならぬ雰囲気にボライワ・Cは一瞬怯んだかの様に見えたが、直ぐに気を取り直すとシンタムに向かいながら少し嬉しそうにこう言った。
「私がお前を感じるように、お前も私を感じるのか。不幸な宿縁だな、シンタ、いやシンタム!」
咆哮一閃してボライワ・Cはゴンタムのサーベルをシンタムに向かって突き出す!
「くそっ、ボライワ兄さん!いやボライワ・C・ババッチーナ!」
シンタムの神業がボライワ・C・ババッチーナに炸裂する!シンタムは咄嗟に手をのばしてサーベルを交わし、振り向きざまにボライワ・C・ババッチーナにショルダータックルをかました!
シンタムのショルダータックルを喰らいながらも、まるでシンタムの成長を喜ぶかの様に少し嬉しそうにボライワ・C・ババッチーナがシンタムに向かって言い放つ!
「お前はいつでも邪魔だな、シンタム、いや、我が弟シンタム・クサイウォーター!もっともお前にも私がご同様かな!?」
そう言いながらボライワ・C・ババッチーナは脚部のゴンタムのパーツを1部パージしてシンタムの後方に向かって射出した!
「クッ、こんなところで!」
ボライワ・C・ババッチーナの射出したパーツが紅葉バアさんの家目掛けて飛んで行く!
「この辺で消えてくれると嬉しいんだがね!」
ボライワ・C・ババッチーナはそう言うと上半身のゴンタムパーツをハンマー状に変型させ、
「ゴンタムコレダー!!」
と言いながら続けて紅葉バアさんの家に放った!
「こ、これまでか!」
シンタムがそう言って一瞬諦めたその瞬間!
突如シンタムの中から謎の声が呟いた!!
「困るな。。。そんなヤツに苦戦されては。。。」

届けられたかすかな声
その向こうに見える救いの手に、さまようシンタムは戸惑いの声を上げる
苦難の日々は時の中へ去り、約束されるは前と変わらぬ平穏か?
が、再びボライワ・Cが故郷を切り裂く時、シンタムは気まぐれな運命を見る

次回、500万乙女の心のバイブル、天空の城シンタ〜そして伝説へ〜『消えていく光』
決意の一撃を、放て!シンタム!

To Be Continued.