500万乙女の心のバイブル、天空の城シンタ〜そして伝説へ〜【第10話、消えていく光】

【第10話、消えていく光】
「ゴンタムコレダァァァ!」
ボライワ・Cの放ったゴンタムコレダーが紅葉バアさんの家を粉々に砕く。。。
その時だった!紅葉バアさんの家をゴンタムコレダーが破壊する瞬間、何者かの皮が2人を優しく包みゴンタムコレダーの衝撃から2人を守った!そう、何者かの皮が紅葉バアさんとひーちゃんをその無慈悲な口撃から救い出したのだ!
「全く、ボライワ・Cのヤツも無茶をするもんぢゃ、のう、紅葉バアさんや」
あの一瞬の間に紅葉バアさんとひーちゃんを守り救いだしたその謎の人物は、そう言って2人を安全な場所まで連れて行くと、辺りを注意深く見回し2人をそっと降ろした。
「ここまで来れば安全ぢゃろう」
ひーちゃんと紅葉バアさんは呆気にとられながらも、その謎の人物の懐かしい声を注意深く聞いていた。そして全てを悟った時!ひーちゃんのその瞳からはほほを伝う涙が溢れて出し、そしてひーちゃんはたまらずにこう言った!
か、かわジイ、かわジイィィィ!

かわジイとは本名を川路匡隆といい、かつて紅葉バア、もとい揉みGと並びこの港町勝浦を護る町の守護神だった。攻めの揉みG、守りの皮Gと言えばこの町では知らぬ者はいなかった。しかし悲劇は突然訪れた。。。川路流と紅葉流はお互いに一子相伝である。しかし皮Gと揉みGの時代に悲劇は起きた。そうそれは、紅葉バアはGだったのである!2人は悩んだ末に1人の子を授かった。それがひーちゃんの父親小次郎であった。揉みGはその時からバアになり、そして皮Gは今度はかわジイとなりお互いの技を封印した。そしてかわジイは今度は小次郎の忘れ形見であるひーちゃん影からいつも捜し見守っていたのである。そう、皮Gはいつでもひーちゃんを捜していたのだ。どっかに君の姿を交差点でも夢の中でもこんなとこにいるはずもないのに。。。
「大きくなったね、ひーちゃん」
そう言って泣きじゃくるひーちゃんを皮Gはそっと抱き寄せた。

そしてその時シンタムは、突如頭の中で囁いた声の主を必死に探していた。
「だっ、誰だ!オマエは?」
シンタムのその問にには何も答えずにその謎の声は続けてシンタムにこう言い放った!
「力が欲しいか?力が欲しいのなら。。。。。くれてやる!!」

偽りはなかった、ただ救いたいと思った、それだけの事…
胸の奥、繰り返される小さな呟き
悲劇を起こすは引いた引き金か、それとも引けぬ優しさか
事態は次々とシンタムを裏切り、傷ついた勝浦の町に様々な波紋が広がる


次回、500万乙女の心のバイブル、天空の城シンタ〜そして伝説へ〜『分かたれた路』
その涙、握り締めて行け!シンタム!

To Be Continued.