500万乙女の心のバイブル、天空の城シンタ〜そして伝説へ〜【第12話、目覚める刃】

【第12話、目覚める刃】
紅葉バアさんのサイトをやられ、激情するシンタム・クサイウォータ、
「ボライワ・C!オレはテメーを殺す!」
と言ってシンタムはその怒りを露にすると。
ボライワ・Cはニヤニヤと笑いながらシンタムに向かってこう告げた。

あまり強い言葉を遣うなよ、シンタム
弱く見えるぞ(笑)

それを聞いたシンタムが思わず、
「このドキュソがああああ!」
と言ってボライワ・Cに握ったコブシを振り上げる!
ボライワ・Cはそのコブシをまるで毎朝当たり前の様に飲んでいる1杯のコーヒーを味わう様にゆっくりとかわすとため息混じりにこう言った。
「フッ、潰さないように蟻を踏むのは、力の加減が難しいんだがね」
そして瞳を閉じてゆっくりと呟やきはじめた。
「黒白(こくびゃく)の羅(あみ) 二十二の橋梁(きょうりょう)六十六の冠帯(かんたい)足跡(そくせき)・遠雷(えんらい)・尖峰(せんぽう)・回地(かいち)・夜伏(やふく)・雲海(うんかい)・蒼い隊列(たいれつ)太円(たいえん)に満ちて天を挺(はし)れ。。。」
その詠唱が終わり、ボライワ・Cはゆっくりとその瞳を開くと、今度はその掌をシンタムに向けて冷たく言い放った!
「縛道の六十九!君の縄!(ジ ロープ オブ ユアーズ)!」
ボライワ・Cの開いた掌から無数の光のロープがシンタムに向かって放たれる!
放たれたロープがシンタムを捕らえた瞬間をボライワ・Cは見逃さなかった!ボライワ・Cはすぐさま異様なポーズを構え、そしてシンタムに向けて新たな技を繰り出したのだ!

左腕を、関節ごと右回転!
右腕を、関節ごと左回転!

喰らえ!シンタム!
闘技!荒塵(ホーニューワールド)!

そのふたつの拳に生じる真空状態の圧倒的破壊空間は、まさに歯車的砂嵐の小宇宙!

ボライワ・Cは自らの両腕を持ち位置とは逆の方向に高速回転させ、巨大な竜巻と真空状態を作り出し、その強烈な一撃をシンタムに向けて放った!

それを見たシンタムが思わず、
「なっ、なにするだあ!?」
と言って、信じられない様子で今にも自分に迫り来る、ボライワ・Cから放たれた荒塵(ホーニューワールド)を凝視した!
君の縄(ジ ロープ オブ ユアーズ)に緊縛されたシンタムが為す術もなく荒塵(ホーニューワールド)の直撃を喰らった!
その威力は大理石の柱を粉々にえぐり取り、まるで絞った雑巾のような形にしてしまうほど強烈だった!

しかし、そのシンタムの様子を注意深くみたボライワ・Cは、
「チィッ!残像(ミラー)か!」
と言ってすぐさま空(くう)を見た!
するとそこには残像(ミラー)によってその身を12体に分身させたシンタムがそれぞれ真空光輪(リングスライサー)をボライワ・Cに構えて立っていた。
「クッ!いつの間にそれだけの残像(ミラー)を。。。」
そう言って舌打ちをするボライワ・Cに今度はシンタムがゆっくりと冷たい眼差しでこう言った。
「では、一体いつから残像(ミラー)を使っていないと錯覚していたんですか?ボライワ・Cよ。」
そして今度はシンタムがゆっくりと詠唱を唱えはじめた。
「ボウタロウ・ホクモッコ・キョウゴク・サクラ・アサ・ル・オプティマス。。。」
シンタムはそう言って冥界から7人の賢者を呼び出すと、再び詠唱を唱えはじめた。
「灰塵と化せ!!冥界の賢者 七つの鍵を持て 開け地獄の門!!! 」
全ての詠唱を唱え終わったシンタムはボライワ・Cを睨みつけると、ボライワ・Cに向かって、
「行って来い来い大霊界ぃぃぃぃ!!!」
と言って12体の残像(ミラー)から12個の真空光輪(リングスライサー)を投げ付け、続けて呼び出した7人の賢者にこう命じた。
「狼連(ダンス ウィズ ウルブス)!!!」
シンタムに命じられた7人の賢者はそれぞれ巨大なオオカミの精霊に変化するとその身に地獄の炎を纏いながらボライワ・Cに特攻を仕掛けた!

慣れていかねばならなかった、立ち向かわねばならなかった、自分達の明日のために
が、振り返れば残してきた足跡は重く、それは消えぬ過去となってそれぞれの胸を刺す
知らぬ自分に戻れぬ今、新たにシンタム達が選ぶ未来は?

次回、500万乙女の心のバイブル、天空の城シンタ〜そして伝説へ〜『シンタムの選択』
また新たな戦場に立つのか!シンタム!

To Be Continued.