500万乙女の心のバイブル、天空の城シンタ〜そして伝説へ〜【第11話、分かたれた路】

【第11話、分かたれた路】
"力"が欲しいか!?
"力"が欲しければ。。。
くれてやる!!

シンタムの頭の中で何かがそう答えると、シンタムの中で何かがはじけた。。。そう決定的な何かが。。。

そしてその瞬間!
その何かはシンタムに断固たる決意を伝えた。

我が名はハムウォック!!
我はボライワ・Cを消すべくして生まれしもの。。。
我の邪魔をする者は、何人だろうと許さん!!
潰し、恐し
殺してやる!!

そして次の瞬間、シンタム・クサイウォーターのパラメーターからテク0の表示が消え、代わりに新しく『流法(モード)』が加わり、そこにはオートと表示されていた!

シンタム・クサイウォーター。。。
これは誓いだ!!
我は
汝とともに生き
汝とともに滅びる!!

ハムウォックと告げた何者かはシンタムに一方的にそう告げる!

するといつの間にかシンタムの意識は元に戻り、気が付けばゴンタムコレダーで今は見る影もなくなった、かつて紅葉バアさんの家と呼ばれたあのアドレスの前にシンタムは立っていた。
「こ、個人サイトにこんな口撃するなんて!」
ボライワ・Cの無慈悲口撃によって無惨にも消し飛んだ紅葉バアさんとひーちゃんの人気サイトの成れの果てを見たシンタムの怒りは頂点に達した!
するとシンタムは大きく振り返り右手の人差し指を大きく突き立てると、シンタムはキメ顔でこう言った。
「ボライワ兄さん、いやボライワ・Cババッチーナよ!きさま、一体何人のサイトをその技で潰してきたんだ!?」
そう言ってシンタムはボライワ・Cを睨みつける!
すると、ボライワ・C・ババッチーナはゆっくりとシンタムの方を振り返り、その穏やかで一見上品な仕草で左手で前髪を掻き分け、更に右目の人差し指で鼻の頭から眼鏡の中心をゆっくりと上にずらしながら、シンタムを憐れむ様な顔で聞き返した。
「おまえは今まで食ったパンの枚数をいちいち覚えているのか?」
その次の瞬間シンタムはゆっくりとボライワ・C・ババッチーナに向かい歩き出すと、かつてボライワ兄さんと言って慕った兄に向かってこう言い放った!
「ボライワ・C・ババッチーナよ!この、シンタム・クサイウォーター、お前を葬るのに、一切の罪悪感無し!」

虚空に去った優しい笑顔
そして、消えた命
取り戻せない物はどれか?
様々に向けられた言葉とその言葉の影にある想いは静かに積もり、やがてシンタムを閉じ込める
今の自分に課せられた使命を知る時、突き抜け放たれた物は?

次回、500万乙女の心のバイブル、天空の城シンタ〜そして伝説へ〜『目覚める刃』
駆け抜ける大地に、何を生むのか!シンタム!

To Be Continued.