500万乙女の心のバイブル、天空の城シンタ〜そして伝説へ〜【第3話、その名はゴンタム】

【第3話、その名はゴンタム】
「チェストォォォオオオ!!!」
砂浜の向こうでシンタとゴンタムの様子をじっと観察していた謎の人物はそう叫びながら、シンタ、いやゴンタムに向かって特攻を仕掛けた!
その異様で禍々しい殺気に、シンタより一瞬早く気が付いたゴンタムは、シンタを後方に突き飛ばすと謎の人物に向かって素早く印を結び呟いた。
キャリブレーション取りつつゼロ・モーメント・ポイントおよびCPGを再設定‥チッ!なら擬似皮質の分子イオンポンプに制御モジュールを直結!ニューラルリンゲージネットワーク再構築‥メタ運動野のパラメータ更新、フィードフォワード制御再起動、伝達関数コリオリ偏差修正!」
瞬く間にゴンタムと謎の人物の間に見たこともない数式が浮かび上がる!
迫り来る謎の人物がゴンタムにたどり着くより一瞬早く、ゴンタムは印を結び終わると、ゴンタムは中指を立ててこう叫んだ!
「領域展開!」
その瞬間にゴンタムと謎の人物の間に八角形の赤い模様が浮かび上がった!そして謎の人物がゴンタムに向かってショルダータックルを仕掛けたその瞬間!
「バイィィィン!」
激しい衝撃音と共に空気と大地が震え、謎の人物を来た方向へ弾き飛ばした。
「チィッ、ATフィールドか!ならばこれでも喰らえ!」
そう言いながら謎の人物はゴンタムを睨みつけると、そのまま180度空中で方向転換をしてゴンタムに向かってその右手の手のひらを差し向けこう叫んだ!
「メラァァァアアア!」
灼熱の火の玉がゴンタムに向かって打ち出された!
ゴンタムに火の玉が迫り来る!!
ゴンタムは迫り来る火の玉を冷静に睨みつけると、再び印を素早く結びこう叫んだ!
「ハジケテマザレ!」
ゴンタムが叫んだその瞬間、火の玉は大きく一瞬輝くと謎の人物に向かって閃光と衝撃波になって襲いかかった!
その時だった!閃光と共に繰り出された衝撃波で謎の人物の身にまとっていたフードが足元に落ちると、その素顔をゴンタムとシンタの前にさらけ出したのであった!

シンタを守りたい
ただ、その想いから力を尽くして目の前の敵に立ち向かったゴンタム
が、放たれた砲火はそんな想いを届けはしない
向けられた拳と拳の間にある物は、ただ、生と死と憎しみと
そのトリガーを引くわけを、今改めて少年達は知る

次回、500万乙女の心のバイブル、天空の城シンタ〜そして伝説へ『崩壊のビーチ』
迫り来る脅威を、撃て!ゴンタム!

To Be Continued.