500万乙女の心のバイブル、天空の城シンタ〜そして伝説へ〜【第5話、サイレント・シンタ】

【第5話、サイレント・シンタ】
「その者青き衣をまといて金色の野に降り立つべし。失われし大地との絆を結び、ついに人々を青き清浄の地に導かん。。。」
この港町勝浦にて大ババ様と呼ばれ、皆から愛されてる紅葉バアはそう言いながら漁港から発する謎の光をじっと見つめた。
その頃漁港ではプルシアンブルーに光輝くゴンタムをその身に纏ったボライワ・Cが水面に浮かぶ無数のプランクトンをその足元で金色に輝かせながらシンタに向かってこう言った。
「見えるか!?貴様のコマセとは一味違う魔を秘めた本当のコマセが。。。邪眼の力をなめるなよ!」
そう言いながらボライワ・Cはシンタを右目で睨みつけこう言った!
「ボライワ・C・ババッチーナが命じる、シンタは氏ね!」
ボライワ・Cの右目からシンタに向かって禍々しい光が照射される!
その刹那!
「アブナイ!」
と言ってゴンタムの中から何か光の塊の様な物が飛びだし、ボライワ・Cから照射された光がシンタにたどり着く前にシンタを包んだ!

決意した事
それは、それぞれの正義
分かたれたわけを知る由も無くシンタ達は道を選ぶ
無音の闇を切り裂くボライワ・Cの前に、叫ぶシンタとゴンタムの声は虚しくすれ違い、新たな記憶を刻む

次回、500万乙女の心のバイブル、天空の城シンタ〜そして伝説へ『シンタメンタルダウン』
この港町を、駆け抜けろ!シンタ!

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500万乙女の心のバイブル、天空の城シンタ〜そして伝説へ〜【第4話、崩壊のビーチ】

【第4話、崩壊のビーチ】
「ボ、ボライワ兄さあああん!!!」
舞い落ちるフードの下から現れた謎の人物のその素顔に、驚きと戸惑いの表情を見せながら、シンタはかつて兄と呼んでいたその名前を叫んだ!
「ボライワ・クサイウォーター。。。」
そのシンタの悲痛な叫びに答えるかの様にゴンタムもそう言って呟いた。
ボライワ・クサイウォーターとは、シンタの4歳年上の実兄である。そして紅玄流史上屈指の才能を持ったゴンタムの元中の人である。15歳にして全盛期の玄さんを超えたと言われていたが、その優しすぎる性格のため自分がゴンタムの中の人に向かないことを自覚していた。シンタが15歳の時に紅玄流の名を懸けた果し合いを挑み、追い詰められて潜在能力が覚醒したシンタの高速のコマセを受けて敗れ、命を落としたはずであったが。。。
「ボライワ兄さん!アナタはボクのコマセを受け死んだはずぢゃ。。。」
そのシンタの問いかけに、ボライワ兄さんと呼ばれた謎の人物はこう言った。
「今の私はボライワ・C・ババッチーナ!通称ボライワC、過去を忘れた男だ!」
ボライワ兄さんと呼ばれた男はそう言って自らボライワCと名乗るとゴンタムに向かってこう告げた。
「ボライワ・C・ババッチーナが命じる、ゴンタムよ我に従え!」
その瞬間ボライワ・Cの右目の中央に謎の紋章が真紅に妖しく浮かび上がり、その光はゴンタムを一瞬にして包んだ!
するとゴンタムは虚ろな目でボライワ・Cを見つめて、
「イエス、ユア マジェスティ。。。」
そう言ってゴンタムはボライワ・Cの足元に跪いた。
そのゴンタムの様子を確認したボライワ・Cは恍惚の表情を浮かべながらこう叫んだ!
「これで我が覇道を阻むものはもはや存在しない!そう、今日この日、この瞬間をもって、ゴンタムは我が手に落ちた!ボライワ・C・ババッチーナが命じる、世界よ我に従え!」
その一連の流れを見ていたシンタは、一瞬何が起こったのかわからない様子で呆然としていた。
「う、嘘だと言ってよ、ゴンタム。。。」
とっさにシンタの口からからそんな言葉が出たが、もはやその言葉はゴンタムには届かない。。。そしてその次の瞬間!
「殖装!」
そう叫んだボライワ・Cはゴンタムをその身に纏いシンタの前に立ち塞がった!

失われた物
それは当たり前の時間と信じていた未来
戻らぬ物の大きさを虚空に散る大地に知った時、シンタは何処に向かおうとするのか?
伴わない感覚の中、迫る現実はシンタを追いたて、開くゲートの先に広がる戦いの闇は、果てしなく暗く深い

次回、500万乙女の心のバイブル、天空の城シンタ〜そして伝説へ『サイレント・シンタ』
その闇を切り裂いて、開け!シンタ!

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500万乙女の心のバイブル、天空の城シンタ〜そして伝説へ〜【第3話、その名はゴンタム】

【第3話、その名はゴンタム】
「チェストォォォオオオ!!!」
砂浜の向こうでシンタとゴンタムの様子をじっと観察していた謎の人物はそう叫びながら、シンタ、いやゴンタムに向かって特攻を仕掛けた!
その異様で禍々しい殺気に、シンタより一瞬早く気が付いたゴンタムは、シンタを後方に突き飛ばすと謎の人物に向かって素早く印を結び呟いた。
キャリブレーション取りつつゼロ・モーメント・ポイントおよびCPGを再設定‥チッ!なら擬似皮質の分子イオンポンプに制御モジュールを直結!ニューラルリンゲージネットワーク再構築‥メタ運動野のパラメータ更新、フィードフォワード制御再起動、伝達関数コリオリ偏差修正!」
瞬く間にゴンタムと謎の人物の間に見たこともない数式が浮かび上がる!
迫り来る謎の人物がゴンタムにたどり着くより一瞬早く、ゴンタムは印を結び終わると、ゴンタムは中指を立ててこう叫んだ!
「領域展開!」
その瞬間にゴンタムと謎の人物の間に八角形の赤い模様が浮かび上がった!そして謎の人物がゴンタムに向かってショルダータックルを仕掛けたその瞬間!
「バイィィィン!」
激しい衝撃音と共に空気と大地が震え、謎の人物を来た方向へ弾き飛ばした。
「チィッ、ATフィールドか!ならばこれでも喰らえ!」
そう言いながら謎の人物はゴンタムを睨みつけると、そのまま180度空中で方向転換をしてゴンタムに向かってその右手の手のひらを差し向けこう叫んだ!
「メラァァァアアア!」
灼熱の火の玉がゴンタムに向かって打ち出された!
ゴンタムに火の玉が迫り来る!!
ゴンタムは迫り来る火の玉を冷静に睨みつけると、再び印を素早く結びこう叫んだ!
「ハジケテマザレ!」
ゴンタムが叫んだその瞬間、火の玉は大きく一瞬輝くと謎の人物に向かって閃光と衝撃波になって襲いかかった!
その時だった!閃光と共に繰り出された衝撃波で謎の人物の身にまとっていたフードが足元に落ちると、その素顔をゴンタムとシンタの前にさらけ出したのであった!

シンタを守りたい
ただ、その想いから力を尽くして目の前の敵に立ち向かったゴンタム
が、放たれた砲火はそんな想いを届けはしない
向けられた拳と拳の間にある物は、ただ、生と死と憎しみと
そのトリガーを引くわけを、今改めて少年達は知る

次回、500万乙女の心のバイブル、天空の城シンタ〜そして伝説へ『崩壊のビーチ』
迫り来る脅威を、撃て!ゴンタム!

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500万乙女の心のバイブル、天空の城シンタ〜そして伝説へ〜【第2話、涙のリクエスト】

【第2話、涙のリクエスト
「もう離さないゾ!ゴンタム!(つ・ω・(-ω-*) ダキッ」
シンタはそう言いながら、勝浦漁港外れの砂浜にひっそりをそびえ立つ金髪ロン毛のナイスバディな何かに向かって抱きしめながらそう言った。
ゴンタムと呼ばれたそれがシンタに向かってゆっくりと振り返り、シンタを優しく見つめてカタコトの日本語でこう言った。
「ダメヨ〜ダメダメ」
シンタはそう言ってカタカタと関節を鳴らせながら首を振るゴンタムをなおもしつこく抱き寄せると、胸ポケットから汗でクシャクシャになった何かのクーポン券を握り締め力一杯ゴンタムに向かってこう言ってにじり寄っていった。
「ね〜いいぢゃないの〜ボクはね〜ゴンタムの前の中の人みたいにチミに乱暴はしないヨ。そうだ!今日はゴンタムにプレゼントがあるんだよ。このクーポン券はね、ボクが夢にまでみたチミみたいなステキな人と一緒に行こうと思って学生時代からこのシャツのポケットに大事にしまっていた、あのマクド⤴ナルド⤵のクーポン券なんだ!ボクはね、ゴンタムみたいなステキな人と朝⤴マック⤵をするのがずっと夢だったんだよ、だからね〜いいぢゃないの!」
必死にゴンタムににじり寄るシンタを、ゴンタムは再び関節をカタカタならしながら首をぐるりと回すと、シンタに向かってさっきより強くこう言った。
「ダメヨ〜ダメダメッ!」
度重なるゴンタムの断り文句を聞いたシンタは肩をガックリと落とすと手の中でクシャクシャになったクーポン券を再びそっと胸ポケットに仕舞い込み、今度は自分を育んだ勝浦の海の水平線を遠くに見つめた。その瞳には一筋の涙を浮かべながら。。。

そんな2人のたわいの無いやり取りを、砂浜の向こうでじっと見て居る謎の人物がいた。。。
その謎の人物はゴンタムに向かって右目に付けている半分になったサングラスの様なレンズの照準を合わせると、レンズから更に右耳に繋がっているコントロールのようなスイッチを入れてボソッと言った。
「戦闘力たったの5か!ゴミめ!」

何の疑いもなく信じていた日常は一瞬の内に崩れ去った
炎に包まれる見慣れた砂浜
立ちはだかる謎の黒い人物
突如2人の前に現れた謎の人物に、シンタとゴンタムは何を思うのか
次回、500万乙女の心のバイブル、天空の城シンタ〜そして伝説へ『その名はゴンタム』
戦火の大地に、蘇れ!ゴンタム!

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500万乙女の心のバイブル、天空の城シンタ〜そして伝説へ〜【第1話、朝マック】

【第1話、朝マック
「ヾ(•ω•ヾ)マテマテ~」
1人の青年が砂浜を駆けていく。
彼の名は真田クズ繁。ここC県の外房にある海辺の町で育ったちょっぴりもち肌な好青年だ。彼は地元の漁師達や鯵親父達の愛に育まれ、この港町勝浦で育った。地元では言わずとしれた御年26歳の素人童貞である彼を人はみな親しみを込めてこう呼ぶ、「シンタがムクムク」。右手だけが日頃の鍛錬によって鍛え上げられたシンタであったが彼には地元の漁師達ですら舌を巻く特技があった。そう、みなさんよくご存知のサビキ釣りである。このシンタはサビキでアジを釣らしたらちょっとしたでぇベテランで、今は亡きシンタの師匠である玄さんが名付け親のシンタのリーサルウェポン、「光速のコマセ」は勝浦では誰も使う事が出来なくなった幻の技である。

話が些かズレたのでこの辺りで時を戻そう。そんな素人童貞であるシンタであったが、彼には夢があった。そう、それは、全シンタが、もとい全素人童貞が夢みるファンタジー、「朝マック」をまだ見ぬハニーと一緒に食べる事であった。
嗚呼!可哀想なシンタ!イメージトレーニングのし過ぎで右手に鬼神が宿ってしまったシンタ!未使用なのに鍛え上げられたそれは、ムクムクと言うにはあまりにも大きすぎた。
大きく、ぶ厚く、重く、そして大雑把すぎた。。。それは正に性欲の塊だった。もはやナニと言うには大きすぎた。

しかし突然、奇跡がシンタに微笑んだ!

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